小動物(うさぎ)によくみられる病気を、部位別に解説します。なかには命に関わる危険性がある病気もございますので、少しでも「おかしいな」「変だな」と思われた時には、すぐに大阪市西成区の高橋動物病院までお越しください。早期発見・早期治療を心がけて、動物たちを病気から守ってあげるようにしてください。
目の病気
白内障
目の中の水晶体が白濁する病気です。
症状を放置すると失明する可能性があります。
結膜炎
目の結膜が炎症を起こす病気です。うさぎでは比較的多くみられます。おがくず、乾草の粉、ほこりなどの刺激物質や細菌の感染などが原因となって起こります。目の周辺が赤くなる、瞼が腫れる、涙が出る、目ヤニが出るなどの症状が現れます。
角膜炎
目の角膜が炎症を起こす病気です。うさぎでは比較的よくみられます。主に外傷が原因となって発症します。
口の病気
不正咬合
偏った食事、遺伝的な要因による歯列や顎の異常、外傷などが原因で起こります。
摂食障害、食欲低下、柔らかいものばかりを食べるなどの症状が現れ、進行すると伸びた歯で舌や口内の粘膜を傷つけてしまい、よだれを出す、出血、涙を流す、潰瘍などが起こる場合があります。
さらに摂食障害により、体重が減る、元気がなくなるなどの症状が現れることもあります。
耳の病気
外耳炎
外耳が炎症を起こす病気です。細菌やカビの感染、耳ダニの寄生、異物の混入、外傷などにより起こります。
かゆみが生じるので耳を掻いたり、耳垢が増えるため臭いが発生するなどの症状が現れます。
進行すると中耳炎や内耳炎を引き起こす場合もあります。
皮膚の病気
皮膚膿瘍
傷口から細菌が入り込み感染するなどの原因により発症します。
膿がたまり、その部分が腫れてしまうことがあるほか、食欲低下などの症状もみられます。
寄生虫による皮膚病
寄生虫による皮膚疾患は、うさぎでは比較的よくみられます。種類としては、ツメダニによるもの、ズツキダニによるもの、ヒゼンダニによるものなどがあり、最も多いのがツメダニによるツメダニ症です。ツメダニ症では、フケが多い、毛が抜ける、かさぶたができるなどの症状が現れますが、かゆみが現れず「頻繁に掻く」などの仕草をみせないこともあるため、症状を見落としてしまうケースもあります。
神経系の病気
ねんてん斜頸
エンセファリトゾーンという病原体が寄生することなどにより、首をねじるように傾ける仕草をみせる、目が揺れる、頭を左右に振るなどの症状を引き起こす病気です。
エンセファリトゾーンにより発症した場合、治療が遅れると命を落とす可能性もあります。
消化器の病気
毛球症
毛づくろいの時に飲み込んだ毛が排泄されず、胃の中にたまり毛球ができてしまう病気です。
食欲低下、下痢、糞便の量が減るなどの症状がみられ、場合によっては腸閉塞を起こすこともあります。
腸閉塞
異物を飲み込んでしまったなどの原因により、腸が詰まる病気です。食欲低下、糞便の量が減るなどの症状が現れます。
呼吸器の病気
スナッフル
パスツレラ菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌などが原因で、上部気道に炎症が発生する病気です。
鼻水が出る、よくくしゃみをする、いびきをかく、咳をする、目ヤニが出るなどの症状が現れます。